アドリブができるようになるためのスケール練習は、
必ず12Keyで行います。
曲によってキーが違いますし、
1曲の中でも様々なコードが出てくるので、
それに対応したスケールを使えるようになるためです。
この練習をしていると、
固定ドと移動ドで頭の中が混乱しませんでしょうか。
私はまさにこれで、なかなかスケールが覚えられないです。
そこで、固定ドと移動ドで読み方を変えようと思います。
訓練方法も考えてみますので、
同じような悩みのある方は一緒にやってもらえたら嬉しいです。
言葉の定義
まず初めに、簡単に『固定ド』と『移動ド』について説明します。
『固定ド』とは
『固定ド』とは、ドレミファソラシドを音名として捉える考え方です。
音名として捉えるというのは、
「ド」や「レ」等に対して、それぞれ音の高さが一つに決まる
という意味になります。
ピアノで考えると分かりやすいと思います。
「ド」の音をひいてと言われたら、
だいたいの人は下記の〇印のところを押すと思います。
この音名によってどの音か分かるというのが、
『固定ド』の考え方となります。
『移動ド』とは
『移動ド』とは、ドレミファソラシドを階名として捉える考え方です。
階名として捉えるというのは、
ある音を起点として、音の幅の関係で高さを表す
という意味になります。
音の幅を、全音(全)と半音(半)で表現した時に、
「全全半全全全半」となっているものをメジャースケールと呼びます。
すなわち、
C(ド)を起点としたC Major Scaleも、F(ファ)を起点としたF Major Scaleも、
どちらも「全全半全全全半」になっているので、
絶対音感が無ければ、両方ともドレミファソラシドに聞こえます。
音は12個ありますから、メジャースケールも12個ありますが、
これらを全て「ドレミファソラシド」で読むのが、
『移動ド』の考え方になります。
それぞれの読み方を決める
実際にメジャースケールを練習すると、
私は絶対音感はありませんので、
全て「ドレミファソラシド」に聞こえてきます。
ですが、
音名『ド』から始まる「ドレミファソラシド」は一つしかなく、
それ以外は全て、指と音が違ってきます。
指では、
ファソラシ♭ドレミファと動かしながら、
頭の中では「ドレミファソラシド」になるわけです。
♭や#が多いキーになるとパニックです。
さらに私の場合テナーサックスなのですが、
B♭管のため、ドの指で出るのは実際にはB♭だったりで、
どうしてこんなにややこしいのかと困ってしまいます。
そこで、それぞれで別の読み方にしてみようと思いました。
『固定ド』の場合
音名という意味ですと、アルファベット表記が通常のようです。
すなわち、
となります。
これでもいいのですが、
個人的には、アルファベットは
コンサートキー(サックスの指の音名ではなく、実音)
で会話をする時に使うので、
私は「ドレミファソラシド」で読んでみようと思います。
まとめると、こんな感じです。
Keyに対して、どの音に#や♭が付くかについては、
こちらの記事を参考にして下さい。
『移動ド』の場合
こちらは、ドレミファソラシドで読むことが多いと思いますが、
私はそれで混乱してしまったので、
数字で読むようにしたいと思います。
C Major Scaleであれば、下記となります。
先ほどの『固定ド』とまとめると、こんな感じです。
トレーニングメニュー
『固定ド』編
下記の空欄を埋めて下さい。
『移動ド』編
下記を見ながら、各Keyで運指をイメージして下さい。
その後、楽器を使って練習して下さい。
(あくまで頭の中は「いちにさんしごろくなな」です)
まとめ
『固定ド』と『移動ド』についてまとめてみました。
書いてみて、私は
『固定ド』の方は何となく頭には入っているのですが、
『移動ド』の方が苦手だということが分かりました。
ある程度楽器を吹いていると、
指癖で何となく吹けてしまったりするのですが、
アドリブができるようになるためには、
頭で理解した上で、楽器で演奏できるようになる
必要があるので、それに向けて練習していきたいと思います。